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Column キレイの法則
~366日★ココロ元気

これなら簡単、誰でもできる!! 部屋もココロもスッキリ。
年末の片づけルール5

中山真由美

50歳からのリセット整理術

Profile
中山真由美Mayumi Nakayama

整理収納アドバイザー。1974年、神奈川県生まれ。
インブルーム株式会社 取締役(整理収納サービス事業部責任者)
もともと雑貨が好きで物が多く、そのためいつも部屋がゴチャゴチャ。
あれこれ試行錯誤を繰り返すものの捜し物が多く、イライラすることもしばしば……の日々だったが、「整理収納」サービスと電撃的な出会いをしたことで、子供の頃からの「捨てベタ」「しまいベタ」を克服。この経験を元に、インブルームで整理収納事業を立ち上げ、個人宅や法人の整理収納コンサルティングやマンションの間取りの提案や監修、セミナーをおこなっている。雑誌での連載や特集記事、テレビ、講演など幅広く活躍中。
著書に『心も整う「捨てる」ルールと「しまう」ルール』(集英社)、『増やす男と、捨てない女の片づけ術』(小学館)『いちばんシンプルでわかりやすいお片づけBOOK』(マイナビ)など多数。
インブールム公式HP http://okataduke.me/


話題の近刊は『50歳からのリセット整理術』(1300円 税別 集英社)
人生の後半戦を思い切り楽しむために、50歳からしておきたい、整理術を紹介。
詳しくはこちら。http://hpplus.jp/clip/2068733/


撮影/奥谷仁   イラスト/石川ともこ

年齢を重ねるごとに、1年があっという間に過ぎてしまいますね。
そろそろ年末の大掃除! 重い腰が上がらず、毎年暗い気分になる方も多いのではないでしょうか?
今回は、年末に焦らずスムーズに大掃除をするための「お片づけの方法」を、ご紹介させて頂きたいと思います。


はじめまして。私は片づけサービスを東京、大阪で展開しています、お片づけコンシェルジュ、中山真由美です。


実は「片付かない」には理由があります!


という私も、10年前まで、お片づけが大の苦手! 大掃除の時季になると家族内で喧嘩が始まり、大晦日はいつも張りつめた空気感が漂う中、新年を迎えていたのを覚えています。


こんな私でも、片づけのルールを知ったことで、今ではお部屋もココロもスッキリ!
このルールさえ覚えてしまえば、誰でもお片づけが大好きになり、365日ココロもカラダも元気いっぱいになる事、間違いなし!


それでは、早速スタートしましょう。
まずスタートする前に「いつまでも、あると思うな 気力・体力・時間」の言葉を頭に入れながら、下記の手順を覚えて下さいね。

「片付かない」には理由があります!

事前準備と心の準備①
「片づけの期間と作業時間を決める」

お片づけをする時を、思い出してみてください。いつもダラダラと思い付いた時に行っていませんか? ダラダラ片づけをすると、先が見えなくなり、モチベーションが下がります。


時間を決めないことで、夕食の準備時間までダラダラやって、その日の夕食がお弁当になってしまったりして・・・そして、ダラダラ片づけの一番の怖さ。長時間行う事で、疲労感が襲ってきます。
遂にはイライラがマックスに! 家族に八つ当たりが始まります。自分のモノはさておき、家族が散らかしている、という錯覚に陥ってしまい、「こんなところに出しっ放しだと捨てるわよ!」などの会話が飛び交う事になります。


お片づけが得意な方は、「片づける期間と作業時間」をしっかりと決めています。何故ならば、片づけには、体力が必要だからです。


まず、年末の大掃除をスムーズに進めるには、12月中旬までに、基本的なお片づけは済ませておきましょう。
お片づけ初心者の方は、例えば「1日2時間×7日間」など決めて、無理なく進めてください。オーバーしたら、スパッと終わらせる潔さも必要です。

「片づけの期間と作業時間を決める」

事前準備と心の準備②
「片づけエリアの優先順位を決める」

いざ片づけようとすると、どうしても欲が出てしまいます。私達がお伺いするお客様の大多数が、そこもここも片付けたい、と欲張ってしまいます。
実はお片づけには魔法などは存在しません。時間がかかる事を把握し、最初に片づけたいエリアをしっかりと決める事がポイントです。


特に、年末にオススメなのが、キッチンや洗面所などの水周り。ここから始めるとスムーズに進める事ができます。


水周りをキレイにすると気持ちがスッキリしてきます。


リビングや、寝室のクローゼットなど、持ち物を手放しにくいエリアから行うと、セレクトに時間がかかり、片づけが思ったように進みません。


その反面、キッチンには手放せるモノが集まっています。


使っていないモノが、明確になりやすいエリアなので、スピーディに捨てたり、片づけたりが進むのです。
例えば、食品などには、賞味期限が記載されてます。また、よく使う調理器具なども、明確にわかりますよね!


また、洗面所も、使わないストックや糸ようじ、使いかけの化粧品やアメニティグッズ、大量の化粧品のサンプルなどなど、手放す基準がわかりやすいモノが多いエリア。


まずは結果が出やすいエリアからスタートしてみましょう。ココロもカラダもスッキリする事でしょう。


次に、リビングや寝室、クローゼットなど大がかりになりやすいエリアを片づけていく事をオススメします。

「「片づけエリアの優先順位を決める」

事前準備と心の準備③
「やりやすいコーナーから、スタートする」

例えば、片づけたいエリアの中でも、どこから手を付けていいのか分からずに、整理に手がかかる所から始めてしまう事があります。
特に、掃除が苦手な方は、片づけ体質になっていないので、すぐに疲れてしまうのです。


キッチンであれば、シンク下など、大きなコーナーからではなく、
まずは、引出一段からスタート。
クローゼットであれば、タンスの引き出しから手始めにスタートしてみて下さい。


片づけを成功させるには、「短時間で結果が見える=モチベーションが上がる」所から始めましょう。少しずつ片づけする事に慣れて、片づけ体質をつくる事です。

「やりやすいエリアから、スタートする」

事前準備と心の準備④
「道具を準備する」

片づけをしようとすると、何も準備をせずに、スタートする方が多いと思います。
片づけブームの中、メディアでも雑誌でも「片づけする前に準備をしましょう」なんて誰も教えていませんから、無理もないと思います。


私達片づけのプロは、必ず準備をしてから取りかかります。
常に持っている小物は、「メジャー、ペン、ハサミ、貼ってはがせるシール、輪ゴム」等です。片づけをしている間は、それらをウエストポーチに入れておきます。


また、「ゴミ袋(各自治体に合わせたもの)、雑巾(荷物を動かした時にホコリをふきます)、ダンボールや大きめな箱、100円ショップのプラカゴ、紙袋など3~4個程度)」は、仕分けをするときに使います。

事前準備と心の準備⑤
「ゴミの置き場所を決める」

片づけしていて、どんどんと増える不要なもの! 気が付くと不要なゴミ袋で部屋が埋まってしまったなんて事を防ぐために、事前にゴミを置く場所を決めておきましょう。
せっかく片づけた場所が、綺麗になったのに、「ゴミ袋で綺麗になった感じがしない」、のは悲しいですよね・・・収集のタイミングでゴミを出すまでの期間、利用出来るゴミ置き場を決めておきましょう。

お片づけには計画が必要です。
上記5項目の準備をしっかり行い、片づけをスタートしてみてください。

「ゴミの置き場所を決める」

では次に、片づけを成功させる「5つのルール」を学んでいきましょう。

片づけを成功させるルール①
「効率よい整理の仕方」

片づける場所の大小を問わず、手順は同じです。


まず、片づける場所から、全て取り出します。


この時、やみくもに取り出すのではなく、種類別に、まとめながら出してみましょう。
何故全て取り出さなければいけないのか? それは自分が何をどれだけ持っているのかを把握する事が大切だからです。


皆さんの片づけは、全て取り出す前に、不要なモノを選んでいませんか? それだと、どれぐらい何を持っているかを把握する事が出来ないので、使うモノまで処分してしまう事があり、失敗を招きます。しっかりと自分のモノを確認するために、必ず、全て取り出しましょう。一番大切な工程になります。


次に、取り出したモノを、「使う、使わない、迷う、思い出」の4つに分けてみてください。この時、事前に準備したカゴや、段ボールなどの箱や、ゴミ袋が大活躍します。用意した箱の中に、入れていきます。
ポイントは、考えるのは「5秒」まで。とにかくこの作業は、スピードが大切になります。


その後、「使う」ものは、収納へ、「使わないモノ」は処分もしくは買い取り業者さんやフリーマーケットなどへ。迷うモノは、見直し期日を1年と決めて箱ごと保管、思い出のモノは同じく大好きな箱に入れて保管します。思い出の箱は1年に一度は見直して、思い出に浸っていただきたいものです。

「効率より整理の仕方」

片づけを成功させるルール②
「楽に戻せるゆる収納でOK!」

さて、仕分けができたらやっと収納になります。
モノをせっかく捨ててもリバウンドしてしまう原因の一つとして、「使ったら元に戻す」ことが、徹底出来ていない事があげられます。


雑誌は、細かく仕切って収納すると、お片づけ初心者の方は戻しづらくなり、使ったらそのままになってしまいます。あまり高度な収納技をつかわないで、シンプルに収納してみましょう。


またベストな収納量は収納スペースの7割程度。あまり詰め込みすぎると、取り出しにくくなりますので、気を付けてくださいね。

「楽に戻せるゆる収納でOK!」

片づけを成功させるルール③
「使う場所のそばに置く」

収納の基本は、「良く使うモノは良く使う場所に置くこと」です。
自分が、「良く使っている場所はどこだろう?」と考えながら、モノの定位置を、決めていきましょう。
当たり前の事ですが、意外と出来ていない事が多いのです。


例えば、耳かきや体温計をソファで使っているなら、ソファの近くに置くこと。
皆さんの耳かきはどこに置いていますか?
なんとなくダイニングテーブル付近のチェストの引出の中に入れているけど、「いつもキッチンのカウンターに置きっ放し」、なんて事になっていませんか?


それは、使う場所の近くに、耳かきを置いていないのが原因なのです。ソファ近くに、定位置(置き場)を決めてみましょう。

片づけを成功させるルール④
「高さ、重さ、使用頻度を考慮して決める」

屈んだり、つま先立ちなどをしなくても、サッと取り出せる高さに、毎日使うモノを置きましょう。この高さを「ゴールデンゾーン」と言います。皆さんのゴールデンゾーンには良く使うものが集まっていますか? もう一度見直してみましょう。


2番目に良く使うモノと重いモノは下段「ボトムゾーン」です。
めったに使わないモノや思い出のモノ、迷うモノ、軽いモノは上段「トップゾーン」に収納しましょう。


このように、「使用頻度、モノの大きさ、重さ」を考慮してモノの低位置を決めることで、日々の生活が楽になります。

「高さ、重さ、使用頻度を考慮して決める」

片づけを成功させるルール⑤
「定位置が決まったら、最後は、何が入っているか家族全員がわかるように、ラベル貼りを」

人の記憶は、意外にあいまいです。片づけは、一人で頑張っても成功しません。家族全員が、どこに何があるのかわかるようにならないと、必ず失敗します。
最後まで気を抜かず、ラベルを貼って完成させましょう。


この手順は全てのエリア共通です。
片づけが上手くいかない原因は、モノの移動をしていただけで、根本的な部分は、解決していない、ということ。それでは、直ぐにもとに戻ってしまいます。必ず、準備と計画をしてから、お片づけをスタートしてください。そうすれば、お部屋が綺麗になっていきます。


私も、全ての工程を実行し、部屋の中をスッキリさせました。
日々の疲れが、お部屋で癒されるようになりましたし、毎日子育てと仕事の両立で大変ですが、ココロもカラダも、毎日元気で過ごす事が出来ています。


皆さんも、年末に向けて、「お部屋をリセット」するつもりで、頑張って下さい。
きっと日々の生活がワクワクしてきますよ! 是非頑張って下さい。
掃除の前に、片づけの順番も忘れずに!

モノの定位置が決まったら、最後は、何が入っているか家族全員がわかるように、ラベル貼りをしましょう。

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