
占術研究家。西洋と東洋の枠を超えて、数々の占術を研究。オリジナリティあふれる表現と的中率の高さから
多くのファンを獲得している。
『MEN’S NONNO』『FRaU』『TVぴあ』など多くの雑誌で連載中。
Webサイトにも「オリエンタル占星術」「マンダリン占星術」「幸福領域」「陰陽艶花占い」など多彩なコンテンツを持つ。
近著は『はじめてのオリエンタル占星術』(講談社)『怖いほど運が向いてくる!四柱推命』(青春出版社)『心の傷をいやす101の言葉』(実業之日本社)など。
水晶玉子公式Twitter @Suisho_Tamako
趣味はうさぎの飼育。公式ブログ「ウサギ曼荼羅」のエッセイも好評。
「吉方位」って、最近、よく聞きませんか?
「吉方位」とは、いわば、その時期に、あなたのパワースポットとなる方角、方向です。
行くだけ、移動するだけでよい「気」をゲットできるお手軽なパワーアップ術ですから、利用しない手はない開運法なのです。
そういわれても、当分、旅行に行く予定もないし、関係ないわと思う人も多いかもしれませんが、「吉方位」で幸運パワーを得る方法は旅行だけではありません。
たとえば、毎朝でかけるご近所の散歩やランニングのコースの目的地を「吉方位」の方角にとるのもよいし、買い物や病院なども迷ったら、「吉方位」にある所を選んだり。他にもいろいろ…。ちなみに、私は毎朝、その時の「吉方位」へウォーキング、うさぎとは「吉方位」の公園へ、う”さんぽ”に行きます。
移動距離が長くなればなるほど、幸運パワーも大きくなりますが、近い移動で得られる小さなパワーを貯める地道な方法もあります。
「吉方位」の楽しみ方の基本、ぜひ、覚えてくださいね。
今回は方位にかけては一番ポピュラーで利用しやすい「九星気学」での「吉方位」をご紹介しましょう。
五行と十二支を組み合わせた「九星気学」って実は日本発祥の占術。
日本人って、方位のこと、昔からとても気にしていたのですね。
まず、「九星気学」でのあなたの本命星を知りましょう。
生まれ年ですぐにわかります。
そして、この8月8日から来年2016年2月3日までの、本命星別の吉方位です。
「吉方位」にはあなたにとってよい「気」が漂っているのですから、思い切り、その土地の自然や人の「気」を吸収しましょう。
といっても特別なことをする必要はなく、名所旧跡を訪ねたり、その土地の食材で作られた物を食べ、自然を楽しめばよいのです。
温泉もよい「気」にダイレクトに触れる作用があります。
よい「気」を持ち帰るつもりで写真も撮り、お土産も買いましょう。
私は、「吉方位」に出かけたら、その土地の名産で、なるべく長く使えるものを買うようにしています。
たとえば、日常に使う道具やアクセサリー。
また、その土地のお米やお味噌、酒、醤油や塩、砂糖など毎日、使う調味料もよく買います。
それを使うことで帰宅してからも、「吉方位」のよい「気」を毎日、少しずつ体に取り入れることができるからです。
方位をみる基準はあなたの自宅です。
単身赴任や仮住まいでも1か月以上続けば、そこがその時点での“自宅”となっていきます。
昔ながらに地図に分度器で方位線を引いて目的地の方位を測るのもよいですが、最近は、
「あちこち方位」
「ハッピーエナジー」
などPCやスマホで、簡単に自宅から、行きたい場所への方位を知ることができる無料サービスがあります。
これらを使って行きたい場所、国の方位を確認したり、「吉方位」にどんな土地が入るか、チェックしてみましょう。
(海外の方位は、地球が球形なので、平面の地図と少しイメージが違うことも多いかもしれません)
「吉方位」って、普段は閉じている扉が、よい運が巡ってきたときだけに開くようなイメージに近いような気がします。
でも、だからこそ、「吉方位」の運気は貴重で大事なのです。
「吉方位」は年ごとに、月ごとに変化し、運気は毎年、立春(2月4日頃)にガラリと変わり、「吉方位」も、また大きく変わります。
行きたい土地や場所が「吉方位」になるのは、数年先になることもありますが、逆に、今現在、「吉方位」になっている方位の土地や場所は、今こそ行ってみるチャンス!と発想を変え、旅の目的地を絞り直してみてはいかがでしょうか。
年齢が違えば、本命宿も違い、全員が「吉方位」への旅を計画するのは、かなり難しいでしょう。
その場合は、その旅の“主役”を決め、その人の「吉方位」に出かけましょう。他の人にとって、その方位が「小吉」ならば、万々歳。
“主役”の人が「吉方位」で、よい「気」をキャッチしてくれたら、それ以外の人にもきっとそれをおすそ分けしてくれます。
次の旅行は、別の人を“主役”にしたり、自分の「吉方位」へは、1、2泊の気軽なひとり旅やご近所ウォークでゲット…というのも、きっと素敵な時間になりますよ。
「吉方位」はなかなか巡ってこないよい運気ですから、そうでない方角に出かける機会の方が案外、多いものです。
仕事やお付き合いで出かけなければならないのを、「方位が悪いから」と断れば、関係が切れたりして運気を悪化させかねません。
「吉方位」以外の方位に出かけるときは、
・無理なスケジュールを組まない
・旅の準備はしっかりする
・出先では慎重に行動する
この3点を守って。どうしても気になるときは、神社で「八方除け(はっぽうよけ)」のお守りを買って携帯したり、その御祈願をしてもらうのもよいでしょう。
せっかく「吉方位」に出かけたはずなのに、旅先であまりよいことがなかったり、帰宅してから、体調を崩したり、嫌なことが起きたりすることは実はよくあることです。
それは、「吉方位」でよい「気」に触れたことで運気の「デトックス」が行われたと解釈しましょう。抱えていた問題点が表面化し、クリアするために「気」が動きだしたととらえるべき。
「吉方位」のよい作用は、基本的に帰ってしばらくして現れるものですが、それを特に実感できないことも多いようです。
でも、よい「気」は“貯金”のようなもの。
あなたの中に少しずつ蓄積して、ゆっくりでも、必ずあなたをよい方向に導くように働いてくれたり、凶運から守ってくれたりするはずです。
旅行はどうしても無理…というあなたに、旅行以外で「吉方位」の「気」をキャッチする方法をお教えします。
・吉方位からのお取り寄せ
最近は、ネットで日本各地、外国からだってクリックひとつで、いろいろな物のお取り寄せができます。
「吉方位」の土地で生まれた名産品から農産物まで、取り寄せれば、その土地の「気」を取り入れることが可能です。
・吉方位へ「ふるさと納税」
いろいろ特典があるうえに税金の控除にもつながる「ふるさと納税」。
チョイスがありすぎて迷ったら、今年の吉方位の方角の自治体に絞り込んでみては? その土地と応援する形でつながり、よい「気」がこもった特産品も届いたりします。
・吉方位の地域の情報に触れる
テレビなどで吉方位にあたる土地の紀行番組、ドキュメンタリーなどを見たり、ネットでその土地の住む人のブログを読んだり。
その風景や自然を目にするだけでも、よい「気」に触れられます。
「吉方位表」で、2016年1月6日からの欄は、どの人にとっても「大吉」の方位が多いのに気が付きましたか?
「九星気学」では、年運と月運が重なり、「吉方位」のパワーは何倍もの跳ね上がる月が、年に1、2度必ず巡ってきます。
そこは、ぜひ、開運旅に出かけてほしい“旅行月”でもあるのです。
そんな次の「運気倍増月」が2016年1月6日~2月3日の期間。ここを目標に、今からじっくり旅の計画を立ててみるのはいかがでしょう?