
発売中 980円(税込み・集英社)
何歳になっても、女性として、「美&元気をあきらめない!」。そんなコンセプトで発行されている季刊誌。
この号のメイン大特集は、筋トレができない、続かない、痩せられない人でも、今すぐできる「大人の筋活」。
他にも、「素敵女医的 いざというときの駆け込みプレイス&テク」、
「今アツい! エイジングケアコスメ最前線」、保存版「サプリ新時代まるわかりBOOK」など、気になる記事が満載。
●公式オンラインサイト『OurAge』へ→http://www.ourage.jp/
★今回教えてくださったのは
1967年生まれ。インストラクションズ代表。2015年にオープンしたジム「IPF」ヘッドトレーナー。プロ野球選手のトレーナー、大学のバレーボールチームのコンディショニングコーチを務めるほか、健保組合のセミナー講師や、スポーツトレーナー養成学校非常勤講師としても活動中
http://www.s-s-instructions.com/
冬休み&お正月は、いかがお過ごしでしたか? 集英社女性誌企画編集部・編集長のKです。 私は、食べ過ぎて、ちょっと増量してしまいました。 早くスッキリした体型に戻すべく、運動をスタートしようと思っているところです。 そんなわけで、今月は、無理せずに、自宅で出来る筋トレを、雑誌『MyAge』からご紹介! スポーツトレーナー清水忍さんのアドバイスとエクササイズで、冬太りを退治しましょう。
撮影/藤沢由加 文/蓮見則子 エクササイズ実演/中島裕美子
「正月太りや運動不足を何とかしなきゃ!と重い腰をあげようとしている方が多い時期。
ですが、普段運動をあまり習慣にしていなかった人が、やみくもに運動を始めると、続かなくて自分にがっかりしたり、
ストレスになってしまったりすることもあるので気をつけましょう。
何もしなければ、筋肉も身体機能も衰えていきますが、大切なのは“不活動”にならないこと。
日常生活をいかに活発に動いて過ごせているか、が大事なんです」と、トレーナーの清水忍さん。
―――では、どれくらい、運動すれば良いのでしょうか?
「よく聞かれるのですが、そのような目標設定が、ハードルを上げてしまうんです。
週に何回、何時間とか。運動をほとんどしていなかった人が、腹筋や腕立て伏せなんて続くはずがないですもんね。
意識改革から入ることもあります。間違った姿勢を美しいと思っている人には美意識の改善を。思いきり食べて太っているのに痩せないと言っている人には食生活の指導から。
腹筋すると、お腹が凹むと思っている人が多いのも問題。鍛えた部分は筋肉が太くなりますから、脂肪を減らさない限り凹みません。そういった認識違いを正すところから始めることもあるんです」
ダイエットも、トレーニングも、自分のタイプを知ってから、取り組むことが重要!
あなたも早速、ケース1~3のアドバイスやエクササイズを、日々の生活に取り入れて、すっきりボディを目指しましょう。
「ジムといっても、週に1回だと、わずかな時間でしかありません。しかもAさんはジムに通っていることが免罪符になり、たくさん食べてしまうタイプとのこと。デスクワーク中心でも、日々の活動量を増やしていくことが痩せ体質への近道。2カ月で1㎏落とすくらいのつもりでいたほうがしっかり減量できるはずです。だから、まずしていただきたい運動は、筋トレまで行かない、筋トレもどき。『どこを鍛えているのかがわからない』みたいな運動でいいんです。上手な体の使い方を覚え、体を動かすことに慣れて、そして運動することが苦じゃない自分を目指しましょう」(清水さん)
一見スクワット風。でも、全然スクワットじゃないのがこれ。楽にしゃがんだ姿勢から、ジャッキアップのようにゆっくり上に伸びます。清水さん曰く「そこからシャクン!と空気が抜けて一気に落ちるイメージ」。立つ・座るの動作が楽になるので、続けていくと活動的に。1→3の運動を、連続20回で1セットとし、30秒休憩を挟み、計2セット行いましょう。
本来の腕立て伏せは忘れ、立ったまま壁に手をついて行うイメージで。腕で壁を押して伸ばす意識で行うと、負荷が分散され、誰でも1回はできます!力を発揮するときの効率が上がり、動作が楽になるので、活動的になります。
「ウォーキングしても痩せないのは、単純に食べすぎです。痩せたいなら食事制限は必須。ヨガでは痩せないのでそこは認識を改めましょう。気にされているなかでは、猫背というのは違いますね。太ったことでそう見えるのかも。肩甲骨から肩を下げる感覚を覚え込ませると、首が長く見え、猫背っぽい姿勢も変わると思います。お尻は脂肪をなくすのではなく、殿筋を鍛えて引き上げるほうが女性らしいラインになりますよ。最初はきつい筋トレに思えますが、毎日やっていれば必ず楽になりますから!それを信じて続けましょう」(清水さん)
首を長く見せる姿勢を覚えるエクササイズです。亀のように首を伸ばすのでなく、肩甲骨ごと肩を下げた結果、首が伸びるという意識で。肩甲骨まわりがつらくなるような動きなら正解です。1→2を10回で1セット、30秒休憩を挟み、計2セット行いましょう。
ヒップアップの要、大殿筋の筋トレです。脂肪がついて垂れて見えるヒップも、殿筋を強化することでキュッとアップしていきます。1→2を10回、反対側も行って1セットとし、30秒休憩を挟み、計2セット行います。
「運動嫌いといえども、しっかりウォーキングで体型と健康を保っているのはすばらしいこと。流行だからと筋トレを無理にする必要はないでしょう。ウォーキングも工夫次第でもっと充実した内容に変えることができるので、そこを極めるのもいいかもしれませんね。下半身をダイナミックに使うエクササイズ、いわゆる『ランジウォーク』(※片足を前に出し、踏み出して膝を曲げ、後ろに残した脚を伸ばし、まっすぐ上半身を立てた姿勢でウォーキングすること)を取り入れるのはイチ押し。また、日頃はあまり使わない肩甲骨をめいっぱい動かすことでも、ウォーキングのフォームが変わります。嫌にならないよう、ウォーキングとくっつけて行うといいですね」(清水さん)
ウォーキングのレベルを確実に上げてくれるのがこの運動。超大股で踏み込む運動は、股関節の可動域を広げ、腹筋を鍛える効果も。
ちょっと恥ずかしいでしょうから、人目につかない場所でどうぞ♪ 1→3の運動を左右合計20歩行います。直線で歩く場所が確保できなければ、折り返してもOK。
こちらもウォーキングのレベルを上げるエクササイズ。肩甲骨を大きく動かし、柔軟性を高めます。ウォーキングの前に行うと、腕振りが変わるはず。1→4を10回転で1セット、計2セット行います。