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Column キレイの法則
~366日★カラダ元気

庄司いずみ

Profile庄司いずみIzumi Shoji

野菜料理家。 100%植物性のみのレシピを紹介するブログ「vege dining 野菜のごはん」で人気をあつめ、ブログを本にした初のレシピ本は7万部をこえるヒットに。 その後、『デトックス・ベジ』シリーズ(主婦の友社)が累計21万部を突破。 主宰する料理教室が女優やモデルの人気を集め、現在は代々木上原の『庄司いずみ ベジタブル・クッキング・スタジオ』で料理教室を主催。近刊に『週末だけ塩抜きダイエット』『デトックスウォーター』など。『野菜食べ順ダイエット』(集英社刊)も好評発売中! 雑誌『MyAge』のオンラインメディア『OurAge』では庄司いずみさんの「野菜の話、ときどきベジレシピ」http://ourage.jp/column/series/226/ ほか、美とカラダによい最新コラムを毎日更新。こちらをチェック!! http://ourage.jp/
10月5日発売の新刊『料理がとびきりの味に プレミアム豆乳マジック!』(集英社)発売記念セミナーが10月4日(日)に開催予定。詳しくは http://ourage.jp/seminar/46677/

好きな果物や野菜で、今日から作ろう!!「デトックス・ウォーター」

水着に、ノースリーブ……何かとボディラインが気になる夏。
あなたは、最近噂の「デトックス・ウォーター」を知っていますか?
毎日暑い日が続きますが、お元気ですか。集英社女性誌企画編集部、編集長のKです。
このコラムでは、集英社の書籍やムック、雑誌、サイトから、
あなたの美と健康に役立つ話題の記事をピックアップしてお届けします。

今回は、健康・美容マガジン「MyAge」のオンラインメディア「OurAge」で、今、話題の野菜研究家・庄司いずみさんのコラムから「デトックス・ウォーター」の作り方をご紹介!!
簡単に作れて爽やかな飲み心地。美味しくてカラダすっきり、最後は料理にも使って無駄なしという「デトックス・ウォーター」、この季節にぴったりですね!

■ 飲んでおいしくデトックス! デトックス・ウォーターの話

こんにちは! 野菜料理家の庄司いずみです。この季節、がぜん気になってくるのがボディライン。塩抜きダイエットや、野菜食べ順ダイエットなど、私にはいざというときのダイエットの奥の手がいくつかあるのですが……。忙しくなってくると、それがなかなか。
料理を仕事にしているので味見はマスト。撮影や試作がたて込むとどうしても塩分をため込んでしまいがちですし、食べ順を気にしていられない場面もたくさん。また悪いことに、私の場合は忙しくてストレスがたまると、つい食べ過ぎてしまう癖があるのです。そんなこんなで「ちょっとヤバイかも」としばらく気持ちばかりが焦っていたのですが……。
「これは!」と思う、とっても簡単で、かつおいしい。何より楽しくて続けるのがちっとも苦ではない、素敵な方法を見つけたのでご紹介しますね。
それは、最近話題のデトックス・ウォーターなんです。

ご存じですか? デトックス・ウォーター。 またはフレーバー・ウォーターともいうようですが、いつも飲んでいるミネラルウォーターや浄化した水に、フルーツや野菜など、好みの素材を数時間つけるだけで出来上がり。とってもお手軽な手作りドリンクです。よくカフェやレストランで水を入れたポットにスライスレモンやライムを入れて風味をつけますが、それと同じ感覚で好きな素材を水につけ、風味や甘みが溶け出したところを飲むのです。

いちごとトマトのデトックス・ウォーター

たとえば写真はいちごやトマトなどの赤い素材を水につけたもの。冷蔵庫に入れて2~3時時間もすれば赤い色が水にうつってきますし、いちごの甘みやトマトの風味が溶け出してとってもおいしくなるのです。
甘みや風味といっても、攪拌してつくるジュースやスムージーなどとは違い、とってもほのか。甘いジュースはたくさんは飲めなくても、デトックス・ウォーターなら水感覚ですいすい飲めるのがいいのです。水感覚とはいえ、栄養も満点。フルーツや野菜の持つ水溶性ビタミンや水溶性の食物繊維などは、つけている間に水に溶け出します。
水溶性食物繊維は腸の働きを活発に。お腹の中からデトックスできますし、フルーツや野菜に多いカリウムでむくみもすっきり。ビタミンB群は食事で取った脂肪分や炭水化物の代謝を高め、痩せやすい体を作ってくれます。体にため込んだよぶんなものを出してくれるおいしい水。だからデトックス・ウォーターと呼ばれるようになったのかもしれません。
実際に、デトックス・ウォーターをまめに飲むようになってから、とにかくお手洗いが近くて困るほど。むくみが取れてすっきりしてきたようです。よぶんなものを出す一方で、ビタミンCなど、肌にいい栄養はしっかりチャージしてくれます。
「余分なものを出して、必要なものを補う」。まさに女性の味方です。

デトックス・ウォーター

パイナップルとラディッシュ、ローズマリーのデトックス・ウォーター

野菜やフルーツだけでなく、ハーブを入れるのもいいですね。
写真はローズマリーですが、ミントやレモングラスなど、お好みのものでどうぞ。シンプルにレモンとミントの組み合わせもさっぱりしていておいしいですし、ピリ辛好きなら唐辛子や粒胡椒など、スパイスを合わせるのもいいですね。唐辛子ならカプサイシン効果でダイエットにもよさそうです。
フルーツの甘みや風味が出るとはいえ、フルーツジュースなどと比較すると甘みはやわらか。もっとも甘みの出るバナナやいちごを入れても、甘党の人には少し物足りないくらいかもしれません。
少し甘みがほしいときは、ほんの少量、ハチミツやメープルシロップを加えてもよいのですが、せっかくヘルシーな飲みものなので、なるべくなら甘味料は使わないのが良さそう。
おすすめなのが、プルーンやレーズンなどのドライフルーツを入れること。
レーズンならばそのままで。プルーンだったら半分にちぎるなどして、好みのフルーツや野菜と一緒につけ込みます。
数時間たった頃には、ビックリするほど甘みが溶け出して、ジュースに負けないおいしさに。レーズンやプルーンを入れると水が濁って少しとろみがつくのですが、とろり甘くておいしくて、甘いものが食べたい時にも気持ちが落ち着きます。
さらにドライフルーツには水溶性食物繊維も多く含まれるので、お腹の中からのデトックスにもうってつけです。

デトックス・ウォーター

きゅうりとレモンのデトックス・ウォーター

最近では、いろんな組み合わせのデトックス・ウォーターにすっかり夢中。
そんな私の一番のお気に入りは、写真左側のデトックス・ウォーター。スライスしたきゅうりとレモンを入れたものです。
分量は適当なのですが、少なければほのかな味と風味に、素材が多いほど強い味になります。私はいつもだいたい容器の半分くらいまで素材を入れ、容器いっぱいまで水を注ぐのを目安にしています。
2種類以上の素材を使うときは、それも目分量。際だたせたいものを少し多めに。風味をつけるだけなら少量にするなど、適当で大丈夫です。

さて、そのきゅうりとレモンのものは、「味はどうなの?」と誰もが思うようなのですが……。意外やさっぱりさわやかで、とても飲みやすいのです。
きゅうりはカリウムが多いから体にたまった余分なナトリウムを追い出してくれ、ムクミをとってくれるのも嬉しいおまけ。
さらにレモンのビタミンCで美肌にもよし。この夏の定番にしたい組み合わせです。

パイナップルとセロリのデトックス・ウォーター

写真右側は甘みの強いパイナップルを使っていますが、その場合はさっぱりした風味の野菜を合わせるのが私好み。セロリの風味とパインはよく合います。
パイナップルもセロリも代謝を助けるビタミンB群が多いから、ダイエットが気になる方にもおすすめの組み合わせです。

デトックス・ウォーター

■ デトックス・ウォーターのフルーツや野菜の使い方

さて……。
デトックス・ウォーターをご紹介したとき、「甘い!」と驚かれたあと、次にみなさんが口になさるのがたいてい次の言葉です。
「このフルーツや野菜はどうしたら?」。

そう。デトックス・ウォーターの主役は甘みや風味が溶け出した水のほう。つけ込んだ素材はもちろん一緒に食べてもいいのですが、残念なことに味が抜けてしまっていて、あまりおいしくはありません。
なら、むざむざ捨てるかというと、それはさすがにもったいない!
一度作ったデトックス・ウォーターは冷蔵庫で冷やし、24時間くらいで飲み切りますが、2度、3度くらいなら水がなくなるごとに継ぎ足しもOK。少し風味が弱いと思ったらレモン果汁を足したり、蜂蜜やメープルシロップをたらすと、おいしくいただけます。

そして最後の最後、もう継ぎ足しも無理となったら、残った素材はさてどうしよう!?
大丈夫! 捨てることはありません。料理に使えばいいのです。
甘いフルーツ、たとえばイチゴやベリー類、ぶどう、リンゴなどなら細かく刻み、レモン果汁とメープルシロップを足してコトコト煮詰めるとジャムになりますし、甘さを足したくない場合は白ワインとレモン果汁でサッと煮て冷やし、コンポートにしてもよいのです。
野菜を使ったものだと、さすがにジャムというわけにはいきませんが、使い途はありますよ。

酢の物

たとえば私のお気に入りのきゅうりとレモンの組み合わせなら、塩とみりんを回しかけるだけで即席の酢の物の出来上がり。
酸味はレモンが補うから不要ですが、物足りなければ酢を垂らしても。甘さ控えめが好みなのでみりんと書きましたが、蜂蜜や砂糖でももちろんかまいません。
つけた後の素材は味が抜けてしまっているから、ひとつまみのカットわかめと合わせると、うまみが加わり、グッと味が引き立ちます。

後ろに写っているのは、オリーブオイルと塩でソテーしただけの簡単なおそうざい。レモンの皮に苦みがあるから、あまりたくさん入れず、きゅうり中心にしたほうがおいしく仕上がります。

酢の物

マリネ

フルーツと野菜の組み合わせのものなら、一番お手軽なのはマリネやピクルス。

オリーブオイルと酢、塩を混ぜ合わせたマリネ液などを用意して軽くつけてもいいですし、好みのドレッシングをまわしかけ、味を馴染ませるだけでも。

これはデトックス・ウォーターの残りのパインとセロリに、酢、オリーブオイル、塩、チアシードのドレッシングを馴染ませただけの簡単マリネ風。
オイルがたっぷりめに入ったほうが、味がやや抜けた素材でもおいしくなります。物足りなければにんにくなどを効かせてもいいですね。

マリネ

塩レモン

そして、これこそが私の奥の手。
デトックス・ウォーターにしばしば登場する定番素材、レモンの使いみちです。
それは、塩レモンにしてしまうこと。
塩レモンといっても、とっても簡単、即席バージョンです。使い終わったレモンを皮も実も一緒にみじん切りにし、塩を馴染ませるだけで出来上がり。割合はお好みですが、一個分のレモンで塩小さじ1/3~1/2くらいが目安。
2~3分味を馴染ませたら、お馴染みの塩レモン同様使えます。サラダに振ったり、ドレッシングに混ぜたり、冷や奴や麺にのせてもいいですし、ソテーや炒飯の味付けにもおすすめです。
塩がきいているから、残ってしまったら冷蔵庫で数日は保存OK。

塩レモン

デトックス・ウォーターのおいしい組み合わせや効能、そして今日ご紹介した残った素材の使い方などなど。
まだまだ研究中なので、素敵な組み合わせを見つけたら、またご報告します。
みなさんもこの夏、ぜひお試しくださいね。

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